結局、何のために働いているんだろう?
はじめまして、cafe space barva(カフェスペースバルバ)オーナーの矢野彩子(やの・あやこ)です。
このコンテンツでは、脊振山地のてっぺんに位置する富士町(佐賀県・佐賀市)で暮らしながらお店を営んでいるわたし(たち家族)の暮らしを紹介します。
記念すべき第1回目は富士町に移住するまでのお話。
矢野家は移住8年目。なので8年ちょっと前の話になります。
当時わたしは福岡の中心部に住みながら現在と同店名となるカフェを営み、夫はグラフィックデザイナーとして独立して事務所を構える生活。そして長男坊がいました。お互いに働き、子どもも居て大忙しだったため、職場に生活圏を近づけていったもの保育園に入れられず、焦る気持ちの中でドタバタと暮らしていたように思います。
そして、住まいと仕事場と両方の家賃を支払う生活。当然、光熱費も二軒分です。忙しいので外食も頻繁に。だから出ていくお金がすごく多い。
『これって結局、何のために働いているんだろう』
そんな疑問が日に日に大きくなり、仕事と暮らしを一緒くたにでき(近隣の保育園にも入れることができ)る物件を探すことになりました。
夫が希望する条件は一つ。
メインの得意先が福岡市内だったため、「高速を使わずに1時間くらいで通える」こと。
特にエリアについてはお互い希望が無かったため、その条件で円を描き、幅広く探していました。
その最中、「空家バンク」という制度を知り、今の家となる富士町の物件に出会ったのです。
富士町は冒頭に書いたようにまさに山の中に位置していて、自然にまるごと囲まれているような場所。
田舎は学校まで遠そう、という気持ちや、夫が虫嫌いというネガティヴな要素があったものの、気になったわたしは物件周りを何度か偵察するようになりました。
そしてついに内覧。
そもそも古い家が好きだったわたしは、玄関を入ってすぐにある土間の存在にも惹かれて、ここに住みたい!とピンと来たことを覚えています。懸念だった学校遠そう問題も徒歩数分圏内に小中学校が、保育園も車で数分の距離にあり解決。しかも、内覧に合わせて小中学校(正確には小中一貫校)の見学までセッティングをしてもらい、学校自体もいたく気に入りました。
当時、二人目を妊娠していたこともあり、カフェの営業が不定期になっていて収入が不安定。夫は深夜まで働くことが多く、不摂生な食生活もあって、いつ身体を壊してもおかしくない状況。ということもあり、固定費が下がりそうで、自然の中でのびのび働ければ心身ともに元気に暮らせるのでは?という勘も働いたんだと思います。
ここでの暮らしに未来への希望を感じたわたしは、富士町に引越すべく夫の説得に取りかかったのでした。
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